水槽に取り付けるライトを正しく選んで水草を元気よく育てよう
水槽も砂もフィルターも決まったし、もう買うもんはねえだろ。
いやいやパイセン!
ライトを買い忘れてますよ!
ライト?
右翼手のことか?
違います!それは野球のポジションです。
ピカッと光るやつです。
んなもん太陽の光で大丈夫だろ?
太陽の光でも飼えますが、室内で飼うときはライトを設置した方が良いですよ!
何で?
わかりました!
それでは、今回はライトの種類や選び方について紹介しますよ!
水槽用ライトを設置する目的
水槽の立ち上げに欠かせない物の1つが水槽用のライトです。室内でのアクアリウムには必須の存在ですが、水槽用のライトが必要な理由や、太陽光が室内のアクアリウムに適さない理由などを紹介します。
鑑賞用の照明として必要
室内でアクアリウムをするわけですから、観賞用として美しい水槽を作って行くことが目標の1つに挙げられます。
人間もお化粧をするときや、写真を撮る時はライトがあった方がキレイに見えるとの同じで、ライトがあると生体や水草の発色がよくなり、とても美しく見えるのです。
生体の時間感覚を養うため
魚やエビなどの生体も私たち人間と同じように時間の感覚を持っていて、品種によりますが夜は寝ています。生体が時間を知る術はライトなのです。
人間も昼間に薄暗いところにいると「あれ、今何時だっけ?」と思うことがあります。それは生体も同じなので、お日様が登っている時間帯はライトを点灯させて、夜は電気を消して暗くしてあげて、明るさにメリハリをつけることで時間感覚を養いましょう。
水草の成長を促すため
ライトを設置するもう1つの理由が、水草の成長を促すためです。ライトの安定した光によって、水草は光合成をして、どんどんと成長していきます。ライトを設置するかしないかで、水草の成長には大きな差が出ます。
太陽光のみでは良くない理由
室内でアクアリウムをする場合、太陽光は飼育に適しません。
その理由は、太陽光は室内水槽としては光が強すぎて、アクアリウムの大敵であるコケやグリーンウォーターの原因となるアオコが発生しやすいからです。
さらに太陽光に頼ると、曇りの日はどうしたって見栄えは悪くなりますし、夏や冬で日差しの量は全く違います。さらに太陽光だと光量の調整もできませんので、想定以上に水温が上昇して生体にとっての適温を超えることもあるのです。
室内飼育する場合は太陽光の当たらない場所に水槽を置いて、安定したライトで飼育をしましょう。
水槽用ライトの光源は主に3種類
水槽用ライトの光源となる光の種類は主に3つの種類があります。その3つは次のとおりです。
① LED
② 蛍光灯
③ メタルハライドランプ
この3つの種類について紹介します。
LED
最近のアクアリウムで一番主流なライトがLEDです。LEDの特徴としては、「電気代が安いこと」「軽いこと」「熱がほとんど発生しないこと」です。みなさんの身近にある部屋の明かりなども、ほとんどLEDに変わってきていると思います。
水槽に使うLEDライトは、昔は水草を育てる上で光量が足りず、敬遠されていました。しかし、現在各社の努力の結果、LEDライトでも十分に水草が育成できる商品が開発されています。しかしLEDライトは赤系の波長をカバーしきれていないなどのデメリットもあり、やはり蛍光灯やメタハラなどの光と比べると、劣る点があります。
蛍光灯
以前に主流だった光源ですが、昔からのアクアリウムをしている人には根強い人気のライトです。LEDライトと比べると光の波長が広く、水草の育成に向いています。LEDと違い、蛍光灯は点灯部分を交換することができるので、ライトの寿命が来ても簡単に交換できますし、色付きのライトにすれば色の変化を楽しむことができます。デメリットはランニングコストの高さです。毎日使う物なので、当然電気代は気になりますが、蛍光灯はLEDと比べると倍以上も電気代がかかってしまします。さらにライトの寿命も半年から約1年と短く、交換する点灯部分の蛍光灯代を考慮すると、LEDよりも遥かにコストがかかってしまいます。
メタルハライドランプ(メタハラ)
略してメタハラと呼ばれることもある水槽用のライトです。これまでに紹介したLEDや蛍光灯と比べると圧倒的に明るく、蛍光灯よりもさらに光の波長をカバーしているため、水草の育成に一番適したライトと言えます。ライト部分が熱くなるため、水槽と接触することができないため、バーを使ったり、天井から吊るしたりして使うのが一般的です。
水槽の上が何もない状態になるので、水槽のメンテナンスが楽にできます。デメリットは、値段や電気代が他のライトと比べて一番高いこと、水槽周辺が大掛かりな見た目になってしまうこと、光が強いので水温の温度が上昇したり、コケが発生しやすくなるということです。光量の安定した小さな太陽だと考えるとわかりやすいと思います。
水槽用ライトの選び方
ライトの種類を紹介してきましたがライトの選び方について紹介します。
水草の育成
ライトを選ぶポイントとして、1つは水草を育成させるかどうかです。大きな水槽で多くの水草を元気よく育てるためには、その分光量も必要になります。
大きな水草水槽を目指そうと思っている人はLEDのライトでは光量が不足しますので、メタルハライドランプの強い光で水草を育成する必要があります。しかしその分コケなども発生しやすくなります。
水槽のサイズ
水槽のサイズに見合ったライトを設置するのもポイントの1つです。人間の部屋で考えてみると、20畳の部屋に6畳用のライトをつけても、暗く感じるのと同じで、水槽内で大きな水槽に小型水槽用のライトがついていても、暗く寂しく感じます。水槽のサイズに合ったライトを設置する必要があります。
インテリア性
ライトはアクアリウムの主役ではありませんが、ライト自体も目に見える物なので、インテリアとしても外観は良いものにしましょう。ライトによって取り付け方に違いがあり、水槽のヘリにクリップで留めるタイプの物や、水槽のヘリからヘリに架け渡すタイプのもの、そしてメタハラのように上から吊り下げるものなど様々です。
外掛け式や上部式のフィルターを使っている場合、フィルターの設置状況との兼ね合いも考える必要があります。
またライトによっては、赤色や、青色など、色の変化を楽しめるものもあります。間接照明を使って、部屋のインテリア相乗効果で美しく見せたり、ライトを使ってアクアリウムをさらに楽しく演出することができます。
ライトの点灯時間は8時間から10時間を目安にしよう
ライトの点灯時間ですが、生体の時間感覚を養うため、そして水草の成長のために、8時間から10時間の点灯を目安にしましょう。これは大体お日様が出ている時間と同じになるようにする必要があるからです。
ただ注意しなければいけないのが、リビングなどの人間が生活する部屋で飼っている場合です。この場合夜は水槽のライトを消していても部屋のライトはついたままです。生体からすれば、昼なのか夜なのかわかりません。なので、夜に部屋のライトが当たる場所で飼っている人は、点灯開始時間を昼くらいにしましょう。
自動タイマーで手間を省こう
でもよ〜
毎日ライトをつけたり消したりするのも大変じゃね?
朝起きるのが遅くなるときもあるし。
そうですね。
人間ですから、ライトをつけ忘れたりすることもあります。
そのようなことを防ぐために、自動でライトを管理してくれるタイマーがあるんです。
ライトの理想の点灯時間はわかりましたが、その時間に毎日ライトをつけたり消したりするのは手間ですし、夜にライトを消すのを忘れて朝までつけっぱなしだった、何てことはよくあります。
そのようなミスをなくすために自動で電源をオンオフしてくれるタイマーが売られています。
例えばこちらの商品です。
使い方は簡単で、この商品をライトのコンセントの間に取り付けると、毎日設定した時間になると電源のオンオフを繰り返してくれます。
ただ、この手の商品を購入するときに気をつけたいのは、「毎日繰り返す機能があるか」ということです。似たような商品で1回だけ電源をオフにするという商品がありますが、それだと結局毎日時間設定をする必要があり、手間になってしまいますので、購入の際は注意しましょう。
水槽用のライトが必要なのがよくわかったわ。
で、俺はどのライトを選べばいいんだ。
パイセンの水槽は30センチなので、クリップ式の小型のライトで十分ですよ!
なので、このテトラのLEDミニエコライトがいいと思います!
(スペクトラム ブランズ ジャパン株式会社 ホームページより)
わかった、じゃあこれを買うぜ。
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