可愛い顔して暴れん坊、熱帯魚ベタについて知ろう

2023年11月29日

~パイセンの半ば強引な誘いで熱帯魚屋に来た2人~

お〜ここが熱帯魚屋か〜!
いろんな魚が泳いでて、テンションが上がるな〜

そうですね!
こういうお店は何回来てもテンションが上がりますね〜

おいコウハイ!
なんだこの魚!
ヒレがおっきくて、しかもビンに入ってるしカッコいいじゃねえか!

おお!いい魚に目をつけましたね!
この魚はベタって言う熱帯魚です。

ベタ?
触ったらベタベタしてんのか?

違います!
ベタっていうのは、タイやカンボジアを原産とする熱帯魚です。
決してベタベタしているわけではありませんよ。

そうなのか!
じゃあこいつを飼おう!
値段もお手頃だし、景気よく2、3匹くらい一緒に飼ってやるか!

ダメです!

え?

ベタは一緒には飼えません。
ベタは和名を闘魚と言うくらい、気性の荒い熱帯魚です。

闘魚?闘うの?この魚?
こんな可愛い感じなのに?

そうなんです。

ベタの和名は闘魚 英名はfighting fish

ベタはキレイな見た目とは裏腹に、闘争本能、攻撃性が高く、縄張り意識の強い熱帯魚です。ベタの原産国であるタイでは2通りの品種改良が行われてきました。
1つはオス同士が激しく攻撃し合う性質を利用した、闘魚の名前の由来ともなった格闘技用です。
英語ではfighting fishと訳され、その戦いっぷりを賭事に使われることもあります。
そしてもう1つは、ヒレの長さや体色の美しさを利用した、観賞用の品種が作られました。

ハーフムーンやトラディショナルなどの種類があり、品種によってヒレなどの体の形が変わります。
鑑賞用のベタは格闘技用のベタと比べて大人しいですが、それでもやはり2匹のオスを同時に飼うことはできません。

ちなみに今パイセンが見ている派手なのはオスです。
メスはオスと比べると地味ですね。

へ〜、こいつオスなのか。

ベタはオス同士激しく縄張り争いをします。
闘いが始まればどちらかを再起不能にするまで攻撃をやめないくらい、闘争心の強い魚なんです。

ガラス越しでもケンカをする気性の荒さ

可愛い見た目してんのに、なんだか恐ろしいな〜
じゃあ水槽の中をガラスで区切って2匹飼えばいいんじゃねえの?

ダメです!

え?

ベタは鏡に映った自分の姿にすら攻撃を仕掛ける、血気盛んな熱帯魚です。相手を威嚇するときにエラやヒレを広げる行動を「フレアリング」と言いますが、ガラス越しにでも敵の姿が見えたら、フレアリングを始めます。相手がずっと見えるような飼い方を続けていると2匹とも弱ってしまい、いずれ疲れて死んでしまいます。

そうなのか〜

そうなんです。
だから売られているビンとビンの間にも、不透明な板で仕切りをしてますよね?

ホントだ。

もし同じ水槽で飼うのであれば、不透明の板で仕切れば飼っても大丈夫ですけど、2匹飼う人は水槽を2つ買う人が多いですね。

ビンでも飼えるお手軽さ、でも注意が必要

こいつビンに入ってるけど、こんなんで飼えんのか?

そうなんです!気づかれましたか!

ベタは水質の悪化に強く、頑丈で飼いやすい熱帯魚です。さらにベタはラビリンス器官と呼ばれる特殊なエラを持っており、水面に上がって空気呼吸をすることもできます。
泳ぐのが得意ではないですし、糞や尿も少なく水槽をあまり汚さないので、このような理由からビンで飼うことができるのです。

じゃあ水槽買わなくていいじゃん!

そうですね。
ちなみにベタ専用の小さな水槽も売られていますし、中にはなんとワイングラスでベタを飼っているという人もいます。

しかし、以前の記事でも伝えましたが、自分がもし住むのなら、「2畳」か「20畳」のどっちが良いか、という質問を思い出してみて下さい。

しかも自分の排泄した糞や尿と一緒にです。普通の感覚であれば20畳の方が良いに決まっています。
ベタは泳ぐのは苦手と言っても、日中は水槽の中を回遊します。ワイングラスの中は窮屈で回遊をすることはできません。

なるほど、確かにそうだな。
ちっさいビンにいるのは可愛いけど、かわいそうにも見えるな。

それに少ない水で飼うので、ビンで飼う場合は4日くらいで水を替えなければいけません。

マジかよ!
めんどくせ〜な!

パイセンのように毎日夜中に出歩いてる人には、ちょっと厳しいかもしれませんね。

夜出て行くのは、たま〜にじゃね〜か。
(何で知ってんだこいつ)

ベタの水槽は30センチがベスト

なので私は、ベタを飼う人には30センチの水槽をオススメしています。

てめ~
この前初心者は45センチが良いって言ってなかったか?

あわわ。
初心者の人に45センチがオススメなのは本当です。
でもベタは、一部の魚を除いて他の品種と混泳することができないのです。

なんでだよ。

ベタは一部の生体を除き混泳することができません。この理由は何と言ってもベタの攻撃性にあります。ベタはオス同士だけでなく、他の熱帯魚にも同じように縄張り争いをしますし、攻撃を仕掛けてしまうのです。だからエビなども一緒に飼うことができません。
なので、ベタを飼う時は生体をたくさん入れることができないので、自ずと大きな水槽が必要無くなり、30センチの水槽で十分ということになります。ベタ1匹を飼うのに45センチの水槽は少し大きいということです。

なるほど。そういうことか。

パイセンがベタを飼うのなら、このGEXの30センチの水槽がいいんじゃないでしょうか。
フレームレスですし、コーキングの3年保証も付いていますし。

そうだな!
ベタ飼うことに決めた! 水槽も30センチに決めたぜ!

いいですね!
あっパイセンすみません!
今日も時間が少なくなってきたので、次回に続きを話させていただきます!

おう、頼んだぜ〜
(水を得た魚のように生き生きしてやがるな。)

熱帯魚の生態

Posted by 魚飼造