水草水槽の必需品「ソイル」で美しいアクアリウムを実現しよう
~前回に引き続きパイセンの水槽に入れる底砂を選ぶ2人~
パイセンはカッコいいアクアリウムにしたいんですよね?
どんな水槽にしたいですか?
まあ~そうだな〜
今まで見せもらった中だったら、水草を入れたやつが一番良かったな。
なるほど「水草水槽」ですね!
それではパイセンの水槽に入れるオススメの底砂を発表します!
大げさだな。
パイセンの水槽に入れる一番オオスメの底砂は、、、
「ソイル」です!!
ソイル?
ソイルって前に言ってた黒い砂みたいなやつか?
そうです!
今アクアリウムで水草水槽をしている人は、ほとんどの人がソイルを使っているんです!
へ〜そうなんだ。
何でだ?
水草水槽にするならソイルを選ぼう
前回の記事では、底砂の種類や選び方について解説しました。
水草を入れてレイアウトをしている水槽を「水草水槽」と言いますが、そのような人が使っている底砂で大人気なのがソイルです。ソイルが水草水槽に選ばれる理由を説明します。
土と同じ使い方ができて水草の成長に適している
水草水槽の底砂にソイルが選ばれる理由。それは土と同じ使い方ができるということです。陸上で植物を育てることを思い出してください。大切なのは土づくりですよね。アサガオの種を買ってきて、砂浜のようなサラサラの砂に種を植える人はいません。これは水草も同じで、土は砂よりも根が張りやすく、栄養分も多いので水草が成長しやすいのです。
ソイルは土と砂のいいとこどりをした万能底砂
だったらホームセンターで土を買ってきて入れたらいいんじゃねえの?
それをすると大変なことになります。
土をそのまま水槽の中に入れてしまうと、ちょっとした生体の動きなどで土が舞い上がってしまいますし、掃除をするときは大変手間がかかりますので、底砂として使うことができません。そこで「水草の成長」と「使いやすさ」という両方のメリットを備えた万能底砂の「ソイル」が作られたのです。ソイルは田んぼなどにも使われている、天然の黒ぼく土を焼き固めて作られています。軽く触ったくらいでは型崩れしません。
そして栄養分やミネラルが含まれていて水草が成長しやすく、土のように舞い上がらず根が張りやすいという、ハイブリッドな特徴を持っています。
「吸着系ソイル」と「栄養系ソイル」の違いを知ろう
へ~。
水草を育てるならソイルってやつがいいのか。
じゃあソイルってやつならな何でもいいんだな?
いえ、そういうわけではありません。
え?違うの?
ソイルにも種類があって「吸着系」と「栄養系」の2種類に分けられるんです。
水草水槽には欠かせない万能底砂のソイルですが、そのソイルには大きくわけて2つの種類があります。ここではその2種類について説明します。
使い勝手が良い「吸着系」ソイル
生体の飼育によって水槽の中にはアンモニアや亜硝酸などの有害物質が発生しますが、吸着系のソイルはそれらを吸着してくれます。またカルシウムなどの栄養素も吸着するので、コケの発生を抑制してくれるのも特徴で、水槽の立ち上げ時から澄み切った水を実現できます。
しかし、その能力は永遠に続くわけではなく、限界が来ます。限界が来ると吸着しきった有害物質を吐き出す「ブレイク」という逆転現象を起こします。
そして吸着系ソイルはソイル内に栄養がほとんど含まれていないので、栄養系ソイルと比べると水草は育ちにくいです。しかしそれでも砂利などと比べると、格段に水草は成長しやすく、十分に育ちます。
水草の成長に効果バツグン「栄養系」ソイル
栄養系ソイルは栄養分やミネラルが豊富に含まれたソイルを言います。栄養分が多いのでソイルから水に栄養が溶け出し、ガラス面に生えるコケの成長を促してしまいます。コケは鑑賞用の水槽には不向きで除去する必要があるので、掃除などの手間が増えます。
さらに栄養が豊富なことから水槽の立ち上げ時にバクテリアが大量に発生して、水が白濁することがよくあります。水質が安定するまで1週間くらい様々な手間がかかります。
しかし立ち上げの手間を乗り越えれば、たくさんの水草が力強く根付きますし、まさに「水草水槽」を作りたい人にとってはうってつけのソイルです。
は~なるほど。
じゃあ俺は吸血系を入れるよ。
そうですね。
やっぱり血を吸ってくれる方が血の巡りも良くなりますからね、、、
って吸血系は入れちゃダメです!
吸着系です!
また間違えちったよ。
吸着系か。
吸着系ソイルは立ち上げから手間がかかりませんし、栄養系ほどではないですが、水草も十分に育成できますからね。
なるほど。
そしてコケも生えにくく、手間もかかりませんし、初心者の人にオススメのソイルですね!
わかったじゃあ吸着系のソイルにするよ。
ソイルは粒の大きさで商品が違う
え~と、ソイルってのはこれか、
ん?
このソイルよく見ると、「ノーマル」とか「パウダー」とか書いてあるけど、どういう意味だ?
あっ、すみません、言い忘れていました!
ソイルは粒の大きさで商品が分かれているんです!
ソイルは粒の大きさごとに商品が売られています。メーカーによって違いますが、概ね「ノーマル」「パウダー」「スーパーパウダー」の3つの種類が売られています。
粒の大きさは熱帯魚の育成にはほとんど影響がないのですが、水草の育成に大きく関係があります。水草は陸上の草と同じように根を生やしますが、主に前景(手前の方)に使用する背丈の短い水草の場合、その根も短く細くなります。そのような水草だとノーマルのソイルだと粒が大きくて植えにくく、根が定着しにくいのです。水草のレイアウトに力を入れようと思っている人には「パウダー」か「スーパーパウダー」をオススメしています。
なるほど。
パウダーかスーパーパウダーが良いんだな。
じゃあ俺はどっちを買えば良いんだ?
そうですね、正直なところどちらを買っても間違いないのですが、パイセンには「パウダー」をオススメします。
ほう。
スーパーパウダーは粒が小さい分根っこが張りやすいですが、粒の数が多くなるので、掃除などのときは手間がかかりやすいです。
パウダーでも前景の水草は育成できますから、パウダーを買っておけば間違いないです!
わかった、ありがとよ。
ソイルには不向な環境もある
じゃあもう後は何も考えずにソイルにしておけば間違いないってことだな。
そうではありません。
前回の記事でも少し触れましたが、ソイルには不向きな環境もあります。
ここまでは、ソイルの万能な面ばかりをお伝えしてきました。しかしソイルを水槽に入れることに不向きな環境もありますので、こちらも知っておいてください。
水質が弱酸性になる
ソイルを入れることによって水質が弱酸性に傾きます。熱帯魚や水草には、酸性、中性、アルカリ性に適した水質があります。
しかしこれも以前からお伝えしていますが、アクアリウムをするときは、さまざまな生体や水草を同時に入れるので、pH値などはそこまで神経質にならなくても大丈夫です。
中型から大型の魚、潜る魚には適していない
土ほどではないですが、ソイルは砂が巻き上がった時に黒く濁ります。このような特性から中型から大型の魚や、潜る魚をソイルで飼うと、水槽の中が黒く濁ってしまいます。
このような理由から、ソイルの使用に適した生体しか飼育することができません。
そして金魚の飼育にも適しません。金魚は底砂などをとりあえず口の中に入れて吐き出す習性があります。ソイルの場合口の中に入れてしまうと、ボロボロと崩れてしまうので、底砂の形が崩れて行ってしまうのです。
なるほどな。
じゃあ俺はソイルを買って大丈夫なのか?
パイセンが飼おうと思っているのはベタなので、小型の品種ですし、弱酸性という水質も問題ありません。
なので、ソイルを買って「水草水槽」を実現しましょう!
わかった。
ありがとうな。
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